【クソ映画の巨匠たち】この人たちを語らずしてクソ映画を語るな

クソ映画という言葉を聞いた事があるだろうか?

映画鑑賞を趣味にしている人は聞いた事があるでしょう。

そして、それを手にした時に後悔と疲労を感じずにいられない。

ただ、ごく希にハマってしまう“お気の毒”な人も存在する。

これがクソ映画の持つ不思議な魔力です。

クソ映画の定義

クソ映画というのは鑑賞する価値のない映画の総称。

一見してB級映画と同じように感じられるが、実際は似て非なるモノです。

B級映画の場合、ある程度のエンターテインメント性があります。

それに対し、クソ映画というのはほぼ監督の自己満足で完結している場合が多い。

これがクソ映画とB級映画との大きな差だと言えます。

クソ映画の三大監督

これは個人的に選んだクソ映画を量産した三人の映画監督。

彼らに共通するのは、自分の仕事に対して自信と誇りを持っている点。

残念ながら周囲や観客に理解を得られなかっただけです。

今回はクソ映画を鑑賞する上で絶対に知るべき三人の映画監督を紹介します。

エド・ウッド

本名  Edward Davis Wood,Junior
生没月日  1924年10月10日~1978年12月10日(満54歳没)
出生地  アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ポキプシー
国籍  アメリカ合衆国
職業  映画監督、映画プロデューサー、脚本家、俳優
活動期間  1947年~1978年

エド・ウッドはその功績から“ハリウッドの反天才”や“芸術の突然変異”という称号を持っています。

ただ、彼のファンにティム・バートン、クエンティン・タランティーノ、デヴィッド・リンチ、サム・ライミなどが公言しています。

更に1994年にティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『エド・ウッド』で彼の半生が描かれています。

今回紹介するエド・ウッド監督の代表作は『プラン9・フロム・アウタースペース』です。

ツッコミどころ満載で、別の意味で楽しめる作品だが、決して面白いというワケではありません。

ウーヴェ・ボル

本名  Uwe Boll
生没月日  1965年6月22日~(41歳)
出生地  ドイツ ヴェルメルスキルヒェ
国籍  ドイツ
職業  映画監督、映画プロデューサー、脚本家
活動期間  1990年~

ウーヴェ・ボルは現代のエド・ウッドとも言われるほどのクソ映画を量産。

作品の多くはPCゲームを原作にした実写映画がほとんどとなる。

ただ、その実写映画は原作を破壊するほど別物になってしまいます。

ゴールデンラズベリー賞の常連であるが、2008年の第29回では『最悪監督賞&最悪功績賞』を受賞しています。

そんなウーヴェ・ボル監督の作品には大物俳優が出演している事でも有名。

クリスチャン・スレイター、レイ・リオッタ、ベン・キングズレー、ユルゲン・プロホノフなどが出演している。

ウーヴェ・ボル監督の代名詞、ゲーム原作の実写映画と言えば、ガンシューティングとして有名な『ハウス・オブ・ザ・デッド』でしょう。

とにかく、つまらない。この一言に尽きる映画です。

マーク・ポロニア

本名  Mark Polonia
生没月日  1968年9月30日~(48歳)
出生地  アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 ジョンズタウン
国籍  アメリカ合衆国
職業  映画監督、映画プロデューサー、脚本家、編集
活動期間  1987年~

上記の二人と比べて知名度が低いマーク・ポロニア。

作品数は40近くあるが、半数がオリジナルビデオです。

その為、世間にはあまり知られていない存在。

マーク・ポロニアを知っているのが逆にマニアックだと言える。

低予算のクソ映画を堂々と作り出す強心臓がスゴイ。

彼の特徴として、予算がないから乗り物をオモチャで代用する。

これこそがマーク・ポロニアの世界で、ハマる人はハマる事でしょう。

今回紹介するのは、私が最初に観て衝撃を受けた『ビッグフット vs ゾンビ』です。

いわゆる『VSシリーズ』ですが、あまりの低クォリティーで驚きます。

まとめ

クソ映画を語る上で欠かせない大物映画監督たちを紹介しました。

星になったエド・ウッド、生きる伝説のウーヴェ・ボル、地道にクソ映画を量産するマーク・ポロニア。

確かにクソ映画は金と時間をムダに浪費するだけのコンテンツ。

ですが、それこそが作っている監督たちの強い思想が反映した結果です。

自分の作りたいモノより、クライアントや客層に合わせる職業監督とは違う。

こだわりが強いからこそ唯一無二の作品を作り、悪い意味で後世に語り継ぐようなインパクトあるモノを作り出す。

クソ映画を鑑賞しようとする時、彼らの事は一度でも思い出して下さい。