公開年月 | 2017/06/19 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | マット・ミッチェル |
脚本 | マット・ミッチェル |
製作 | クレア・ピアース |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
地下深くの秘密実験施設で目覚めた時、フランシスは記憶を失い、モンスターが徘徊する中で必死に戦っていた。
そこで同じく記憶を失っていたボウマン博士と合流し、地上を目指すべく協力する。
更に兵士のブリッグスも加わると、徐々に記憶が蘇ってくると、フランシスは自分がオカルト実験の実験台だと思い出すのだった。
・フランシス・デイ(演:ローラ・スウィフト)
主人公。コック。何者かに引きずれているところで目が覚め、疑う事なく殺して自由になる。
ローラ・スウィフトは代表作に『Don’t Worry About Me』、『It Never Sleeps』がある。
記憶を失っていてポケットに入った紙から自分の名前と職業を知ってトンネルを徘徊する。
そこに同じ状態だったボウマン博士と合流し、徘徊する怪物を倒しながら出口を目指す。
記憶がようやく戻ると、元々は軍人で自ら志願して望んで実験台となって穴の安全装置に。
最後は穴を閉じる為に自己犠牲を図ったが、ブリッグスが助けに来て有耶無耶になった。
・リチャード・ボウマン(演:クリストファー・タイア)
インサクラタス計画科学研究部門の学者。フランシスと同じく何者かに引きずられていた。
クリストファー・タイアは代表作に『Echoes of War』、『M.L.E.』などがあります。
そこにやって来たフランシスが何者かを殺し、ポケットに入っていた紙で素性を知る。
更に同僚から手渡された手帳から状況を探ろうとして、自分たちが地下にいる事が判明する。
ブリッグスと合流して出口を目指していく中で、記憶が戻って恐ろしい実験をしたと告白。
最後は足を噛まれながらも世間に公表するべきだと言われ、一人だけ無事に外へ脱出した。
・ブリッグス(演:パトリック・ノウルズ)
地下を制圧する作戦に参加した兵士。無防備な人たちを撃ちたくないという理由で捕縛。
パトリック・ノウルズは代表作に『Pelican Blood』、『Deny Everything』などがあります。
フランシスやボウマンと同じく引きずられていたところを助けられ、情報を共有した。
目が覚めてからタバコを吸いたいと言っていたが、ロクな武器がない状態では納得する。
ボウマンが足を噛まれてしまい、足手まといになると残る事を宣言するも見捨てない。
最後は怪物たちを食い止める役を担い、自己犠牲しようとしたフランシスの元に駆けつけた。
・ジュリアン・ヒックス(演:ローレンス・ケネディ)
地下施設で研究している科学者の責任者。管理者からスケジュールを早めるよう言われる。
ローレンス・ケネディは代表作に『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などがあります。
管理者の見通した言動に振り回される中、実験台を志願したフランシスに指示を覚えさせる。
最後はフランシスがカギだと伝えると、怪物たちが押し寄せる中で取り込まれてしまう。
・管理者(演:ブルース・ペイン)
地下施設でNATOが研究している代替エネルギーの管理者。すべてを見透かしている言動。
ブルース・ペインは代表作に『パッセンジャー57』、『ダンジョン&ドラゴン』シリーズなどがあります。
スケジュールを早める事をヒックスたちに伝え、彼が渋っているところで見下す言動をする。
最後は謎の女性が科学者たちに資料を与え立ち去ると、彼らの血族を始末しろと命令された。
個人的な評価
本作『Gangsters, Guns & Zombies』というゾンビ映画を撮ったマット・ミッチェルが務めている作品です。
イギリス映画でしかも低予算なので、終始に渡って地味な展開を繰り広げていきます。
地下施設で謎の研究する如何にもナチス・ドイツがやりそうな事だが、本作ではなぜかNATOがそれをやっています。
本作についてですが、かなり設定がガバガバでありながら、2時間を超える長尺という作品になっています。
低予算ホラー映画の場合だと、90分が一つの目安であり、それを超えてくると監督の編集力に問題が出てきます。
本作はその例に漏れないほどムダで退屈な描写が連続してしまい、久々に寝落ちさせるつまらない作品でした。
何度も同じ場面を繰り返し観ていましたが、単純につまらなすぎて興味が湧くよりも眠気が勝ってしまっただけです。
ただでさえ、イギリス映画というのは地味な展開が多い中で、本作は代わり映えしないシーンが連続し、より退屈さを強調させている。
本来なら閉鎖された空間で主人公たちは記憶を失い、そこに不気味な怪物モドキが徘徊しているなら緊張感があります。
しかし、その怪物モドキがもの凄く弱く、単なる科学者である登場人物に殴り倒されるほどの力しかありません。
ただ、別の場面では主人公が思い切り振り上げたバールのようなモノを片手で軽々と受け止めるよく分からない行動を取る。
登場人物の名前が地下施設を脱出しようとする主要の三人と、過去の実験に関わった責任者ぐらいしか出てきません。
ここから分かる事は設定をあまり煮詰めないまま、とりあえず映画を撮ってしまったような構成だとすぐに分かりました。
結局、実験で何をしたかったのか明言されず、主要人物の科学者が推測で代替エネルギーの研究と言っていたレベルである。
それなのに、最後はクトゥルフ神話に出てきそうな地球を呑み込むほどの怪物が出てきて主人公と交信を始めるという。
本作は完全に監督だけの頭でしか回っておらず、それを知らない観る側に分かりやすく伝える役目なのに、まったく出来ていないという体たらく。
こんなに退屈な映画は久しぶりであり、何度寝落ちしたのか分からないぐらい非常に退屈な作品でした。